スレート瓦の種類をご紹介!屋根材の選び方の基礎知識を解説
2024/07/16
新築やリフォームを検討している家主にとって、屋根材の選択は非常に重要です。
特にスレート瓦は、そのコストパフォーマンスや耐久性の高さから、多くの家主に選ばれています。
しかし、スレート瓦にもさまざまな種類があり、それぞれに特徴や利点、欠点があります。
この記事では、スレート瓦の種類とその特徴、選び方のポイントについて詳しく解説します。
これにより、自宅に最適な屋根材を見つけるお手伝いをいたします。
□スレート瓦とは?その特徴と魅力
スレート瓦は、セメントや骨材に繊維素材を混ぜて薄い板状に加工した屋根材です。
工場や倉庫に使用される大波スレートと、住宅用に使用されるカラーベストやコロニアルが主流です。
*住宅用スレート瓦の特徴
住宅用のカラーベストやコロニアルは、デザイン性が豊富で耐震性や遮音性に優れています。
さらに初期費用が低価格であるため、日本で最も広く普及している屋根材です。
これらは「化粧スレート」とも呼ばれ、その名称の通り、美しい外観を保つことが特徴です。
*天然スレートの魅力
一方で、「天然スレート」は粘板岩を薄い板状に加工した高級屋根材です。
自然の岩を使用しているため、独特の風合いを持ち、劣化が少ないのが特徴です。
ヨーロッパでは古くから使用されており、日本では東京駅の屋根にも採用されています。
そのため、意匠性を重視する家主には「天然スレート」が人気です。
*化粧スレートと天然スレートの比較
化粧スレートは天然スレートの意匠性を模倣した工業製品で、安価に提供されています。
一方、天然スレートは高価ですが、その美しさと耐久性から高い評価を受けています。
このように、スレート瓦にはさまざまな選択肢があり、それぞれの特徴を理解することが重要です。
□スレート瓦の種類と選び方
スレート瓦には、平形スレート、厚形スレート、波形スレート、石綿スレートの4つの種類があります。
それぞれの特徴と選び方のポイントについて見ていきましょう。
1:平形スレート
平形スレートは、現在の住宅で最も一般的に使用されているスレート瓦です。
カラーベストやコロニアルなどの商品名で知られていますが、これらは化粧スレートの一種です。
平形スレートは、デザイン性が高く、さまざまな色や形状が選べるため、多くの住宅に採用されています。
ただし、一部の製品(パミールなど)は経年劣化により問題が発生することがあるため、選定には注意が必要です。
2:厚形スレート
厚形スレートは、セメントモルタルを型枠に入れ、プレスして成形したものです。
化粧スレートと比較して厚みがあり、「プレスセメント瓦」とも呼ばれます。
このタイプは、耐久性が高く、長期間にわたり安定した性能を発揮します。
また、コンクリート瓦(モニエル瓦)と似ており、施工方法や耐久性において共通点があります。
3:波形スレート
波形スレートは、その名の通り波の形をしたスレート瓦で、大型建築物に使用されます。
大判であるため施工が容易で、野地板が不要なため工場や倉庫、体育館などに適しています。
波形スレートは、耐久性が高く、大きな面積をカバーできる点が特徴です。
4:石綿スレート
石綿スレートは、以前は広く使用されていたスレート瓦ですが、現在はアスベストの使用が禁止されています。
アスベストは発がん性物質であり、健康被害を引き起こす可能性があるため、現在は非アスベスト製品が主流です。
古いスレート瓦にはアスベストが含まれていることがあるため、取り扱いには十分な注意が必要です。
□まとめ
スレート瓦には、平形スレート、厚形スレート、波形スレート、石綿スレートの4種類があります。
それぞれに特徴や利点、欠点があり、選択する際には自宅の条件や目的に合わせた適切な選定が求められます。
化粧スレートは、デザイン性とコストパフォーマンスに優れ、広く普及していますが、一部製品には注意が必要です。
天然スレートは、高価ながらその美しさと耐久性から高評価を受けています。
各スレート瓦の特徴を理解し、最適な屋根材を選ぶことで、快適で美しい住まいを実現しましょう。
当社では、鯖江市で耐久性と美観を兼ね備えた瓦工事を行っております。
屋根のリフォームをお考えの方は、ぜひ当社までご相談ください。