瓦棒葺き屋根とは?構造や特徴、立平葺きとの違いを解説

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瓦棒葺き屋根とは?構造や特徴、立平葺きとの違いを解説

2024/10/20

屋根のリフォームを検討されている、築年数の古い家の持ち主の方で、瓦棒葺き屋根の構造や特徴について詳しく知りたい方はいませんか。
瓦棒葺き屋根は、かつては一般的な屋根の葺き方でしたが、近年は耐久性やメンテナンス性の高い立平葺きが主流になりつつあります。
この記事では、瓦棒葺き屋根の構造や特徴、立平葺きとの違いをわかりやすく解説することで、読者が屋根リフォームの際に適切な判断ができるようにサポートします。

□瓦棒葺き屋根とは?

瓦棒葺き屋根とは、芯材として「瓦棒」と呼ばれる角材を用いて、トタンやガルバリウム鋼板などの金属板を固定する伝統的な屋根の葺き方です。

1: 瓦棒葺きの歴史

瓦棒葺きは、古くから日本で用いられてきた伝統的な屋根の葺き方です。
かつては、トタンが主流の屋根材でしたが、近年では耐久性や耐食性に優れたガルバリウム鋼板が使用されることが多くなりました。

2: 瓦棒葺きの構造

瓦棒葺きは、瓦棒と呼ばれる角材を一定間隔で屋根の斜面に沿って打ち込み、その上に金属板を固定する構造です。
瓦棒は、金属板を支え、屋根の強度を高める役割を果たします。

3: 瓦棒葺きの特徴

瓦棒葺きの特徴は、以下の点が挙げられます。
・ 雨漏りのリスクが低い
瓦棒葺きは、棟から軒先までをつなぎのない一枚の屋根材で覆うため、高い排水性能を誇ります。
そのため、雨水が建物に浸入しにくく、雨漏りのリスクを軽減できます。
・ 緩い勾配の屋根にも対応できる
瓦棒葺きは、緩やかな勾配の屋根にも対応できます。
一般的に、緩やかな勾配の屋根を採用する際にネックとなるのが、屋根の排水性能です。
しかし、瓦棒葺きは、瓦棒によって排水性能を高めることができるため、緩い勾配の屋根にも対応できます。
・ 短時間での施工が可能
瓦棒葺きは、施工方法が比較的シンプルであるため、短時間で施工が可能です。

4: 瓦棒葺きのデメリット

瓦棒葺きは、メリットが多い一方で、デメリットも存在します。
・ 経年劣化による腐食
瓦棒は木製の角材であるため、経年劣化によって腐食する可能性があります。
腐食が進行すると、瓦棒が強度を失い、屋根が破損する可能性があります。
・ メンテナンスコストが高い
瓦棒の腐食を防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスには費用がかかるため、長期的なコストを考えると、メンテナンス性の高い立平葺きの方が有利な場合があります。

□瓦棒葺きと立平葺きの違い

瓦棒葺きと立平葺きの主な違いは、瓦棒を使用するかしないかです。

1: 瓦棒葺き

瓦棒葺きは、芯材に木製の瓦棒を使用するため、経年劣化による腐食が懸念されます。
また、瓦棒の腐食によって屋根材が剥がれ落ちたり、雨漏りが発生するリスクもあります。

2: 立平葺き

立平葺きは、瓦棒を使用せず、専用の固定キャップで屋根材を固定するため、腐食のリスクが低く、メンテナンス性の高い屋根と言えるでしょう。
近年では、耐久性や耐食性に優れたガルバリウム鋼板が使用されることが多いため、より長寿命な屋根を実現できます。

□まとめ

この記事では、瓦棒葺き屋根の構造や特徴、立平葺きとの違いについて解説しました。
瓦棒葺きは、伝統的な屋根の葺き方であり、雨漏りのリスクが低く、緩い勾配の屋根にも対応できるなど、多くのメリットがあります。
しかし、経年劣化による腐食が懸念されるため、定期的なメンテナンスが必要です。
一方、立平葺きは、瓦棒を使用しないため、腐食のリスクが低く、メンテナンス性の高い屋根です。
近年では、耐久性や耐食性に優れたガルバリウム鋼板が使用されることが多いため、より長寿命な屋根を実現できます。
屋根リフォームを検討する際は、瓦棒葺きと立平葺きのメリットとデメリットを比較検討し、ご自宅に最適な屋根を選んでください。