鉄骨造の屋上防水とは?長持ちさせるための適切なメンテナンスと選び方
2025/01/05
老朽化する建物は、オーナーや管理者にとって大きな頭痛の種です。
特に屋上防水は、建物の寿命を大きく左右する重要な要素。
鉄骨造の建物は、その構造上、鉄筋コンクリート造とは異なる対策が必要となります。
この記事では、鉄骨造屋上防水の長持ちの秘訣を、適切なメンテナンスと最適な工法選びという2つの視点から解説します。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造!屋上防水の決定的な違いとは?
鉄骨造と鉄筋コンクリート造、どちらも屋上防水は必須ですが、その重要度と対策は大きく異なります。
1:構造の違い:鉄筋コンクリート造は、鉄筋とコンクリートの複合材で高い圧縮強度を誇ります。
一方、鉄骨造は鉄骨を骨組みに使用し、外壁材で覆う構造です。
この構造の違いが、防水対策に大きな影響を与えます。
鉄筋コンクリート造はコンクリート自体が防水性をある程度持ちますが、鉄骨造は外壁材の防水性能に大きく依存します。
2:耐水性の違い:鉄筋コンクリート造は、コンクリートの密度と厚さにより、ある程度の耐水性を持ちます。
しかし、クラック(ひび割れ)が発生すると、そこから水が浸入し、鉄筋の腐食につながるリスクがあります。
鉄骨造は、外壁材の隙間から雨水が侵入しやすく、鉄骨の腐食、そして建物全体の劣化につながる可能性が高いです。
そのため、鉄骨造の屋上防水は、鉄筋コンクリート造よりも、より高度な防水技術と定期的なメンテナンスが必要です。
3:メンテナンスの必要性:鉄筋コンクリート造でもメンテナンスは必要ですが、鉄骨造はより頻繁で、より精密な点検とメンテナンスが必要になります。
鉄骨の腐食は、建物の構造的な弱体化に直結するため、早期発見と適切な処置が不可欠です。
鉄骨造屋上防水:長寿命化のための適切なメンテナンスと選び方
鉄骨造屋上防水を長持ちさせるには、適切なメンテナンスと工法選びが重要です。
1:定期的な点検:最低でも年に1回、専門会社による点検を実施しましょう。
雨漏り、ひび割れ、防水材の劣化などを早期発見することで、大規模な修繕費用を抑えることができます。
点検時には、防水層だけでなく、排水口や周囲の状況も確認する必要があります。
2:補修方法:小さなひび割れなどは、シーリング材などで簡単に補修できます。
しかし、大規模な損傷の場合は、部分的な改修や全面的な防水工事が必要になる場合があります。
早期発見・早期対応が、コスト削減につながります。
3:防水工法の選択:鉄骨造の屋上防水には、露出型防水と保護押さえ工法の2種類があります。
露出型防水は、防水材が直接露出するため、劣化状況の確認が容易で、部分的な補修がしやすいというメリットがあります。
一方、保護押さえ工法は、防水材をコンクリートで覆うため、紫外線による劣化を防ぎ、耐久性が高いというメリットがあります。
しかし、劣化の発見が遅れる可能性があるため、定期的な点検が重要です。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、建物の状況や予算に合わせて最適な工法を選択することが重要です。
費用対効果を考慮し、長期的な視点で判断しましょう。
まとめ
鉄骨造屋上防水は、鉄筋コンクリート造とは異なる特性を持つため、適切なメンテナンスと工法選びが建物の寿命を大きく左右します。
定期的な点検による早期発見と、露出型防水と保護押さえ工法それぞれのメリット・デメリットを理解した上で最適な工法を選択することが、コスト削減と建物の長寿命化に繋がります。
費用対効果を考慮し、専門会社に相談しながら、最適な対策を講じることで、安心して建物を維持管理できるでしょう。
当社は鯖江市周辺において、瓦工事をはじめ、板金屋根やガルバリウム鋼板など、多様な屋根材を用いた工事を得意としています。
特に、雨漏り修理における二次防水やルーフィング材を使用した施工は、お客様のトラブルに合わせた的確な対応が魅力ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。