日本瓦の種類を徹底解説!選び方のポイントもわかりやすく紹介

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日本瓦の種類を徹底解説!選び方のポイントもわかりやすく紹介

2025/01/13

日本の伝統と美しさを凝縮した日本瓦。

新築やリフォームを検討中、理想の住まいを実現したいと願う方にとって、瓦選びは重要な選択です。

種類が多くて迷ってしまう、そんな声もよく耳にします。

この記事では、日本瓦の種類を形状、仕上げ、産地別に分かりやすく解説し、それぞれの特性を比較することで、皆さんにぴったりの瓦選びをサポートします。

デザイン性と機能性を両立させ、こだわりの家づくりを実現しましょう。

 

日本瓦の種類:形状と仕上げの違い

 

日本瓦は、その形状と仕上げによってさまざまな種類に分類されます。

それぞれに個性があり、住宅の外観や雰囲気を大きく左右します。

適切な瓦を選ぶことは、住まいの魅力を高める上で非常に重要です。

 

1:形状による分類

 

日本瓦の形状は大きく分けて3種類あります。

まず、「J形・和形」は、緩やかなカーブが特徴で、古来から伝わる伝統的な和風の家屋に良く似合います。

次に「F形・平形」は、その名の通り平らな形状で、シンプルながらもモダンな印象を与え、洋風住宅にも自然と溶け込みます。

そして「S形・スパニッシュ瓦」は、S字型の立体的なカーブが特徴的で、重厚感と高級感を演出します。

洋風のデザインに特に相性が良く、個性的な外観を求める方におすすめです。

 

2:仕上げによる分類

 

仕上げ方法の違いも、日本瓦の表情を大きく変えます。

「釉薬瓦」は、瓦の表面に釉薬を施して焼き上げたもので、艶やかで美しい光沢が魅力です。

赤や青など、さまざまな色合いの釉薬が使用され、デザインの幅を広げます。

一方、「無釉薬瓦」は釉薬を使用せず、瓦本来の素朴な風合いを楽しむことができます。

中でも「いぶし瓦」は、焼き上げた瓦を燻製することで表面に炭素の膜を作り、独特の銀色に輝く重厚感を生み出します。

 

3:形状と仕上げの組み合わせ

 

形状と仕上げの組み合わせは無限大です。

例えば、J形和形に落ち着いた色の無釉薬瓦を組み合わせれば、伝統的な和の雰囲気を強調できます。

F形平形にカラフルな釉薬瓦を使用すれば、現代的なデザインに仕上がります。

S形スパニッシュ瓦に黒色のいぶし瓦を組み合わせれば、重厚感とスタイリッシュさを両立した外観が実現します。

それぞれの形状と仕上げの特徴を理解し、家のデザインや雰囲気に合った組み合わせを選びましょう。

日本三大瓦:産地による特徴と選び方のポイント

 

日本には、古くから瓦の生産が盛んに行われてきた地域があります。

中でも「日本三大瓦」と呼ばれる三州瓦、石州瓦、淡路瓦は、それぞれ独自の特性と魅力を持つ、歴史と伝統に裏打ちされた瓦です。

 

1:三州瓦(愛知県)

 

愛知県西三河地方で生産される三州瓦は、種類が豊富で、いぶし瓦から陶器瓦まで多様なデザインが揃っています。

1100度という高温で焼き上げられるため、高い防水性と耐火性を誇ります。

一方、耐寒性はやや低い点がデメリットとして挙げられます。

多彩なバリエーションと高い機能性を両立した瓦を求める方におすすめです。

 

2:石州瓦(島根県)

 

島根県石見地方で生産される石州瓦は、赤褐色が特徴的な陶器瓦です。

高い耐寒性、防水性、耐塩害性を持ち合わせ、機能性にも優れています。

その一方で、他の瓦と比較してやや高価な点が挙げられます。

耐久性と高級感を重視する方、特に寒冷地や沿岸部での使用を検討する方に向いています。

 

3:淡路瓦(兵庫県)

 

兵庫県淡路島で生産される淡路瓦は、いぶし瓦、陶器瓦、窯変瓦など、多様な種類があります。

「なめ土」という良質な粘土の産地であるため、特にいぶし瓦の生産が盛んで、全国トップクラスの生産量を誇ります。

美しい見た目と高い遮音性・遮熱性を兼ね備えており、快適な住まいを実現したい方に最適です。

 

4:選び方のポイント

 

日本三大瓦を選ぶ際には、予算、デザイン、気候など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

三州瓦はコストパフォーマンスに優れ、石州瓦は耐久性と高級感、淡路瓦は快適性を重視した選択と言えます。

それぞれの瓦の特徴を理解し、ご自身の住宅スタイルや好みに合った瓦を選ぶことが大切です。

 

まとめ

 

この記事では、日本瓦の種類を形状、仕上げ、産地別に解説しました。

形状はJ形・和形、F形・平形、S形・スパニッシュ瓦の3種類、仕上げは釉薬瓦と無釉薬瓦(いぶし瓦を含む)の2種類に大別されます。

また、日本三大瓦である三州瓦、石州瓦、淡路瓦は、それぞれ異なる特徴を持ち、住宅のデザインや予算、好みに合わせて選ぶことができます。

こだわりの瓦で、理想の住まいを実現してください。

 

当社は鯖江市周辺において、瓦工事をはじめ、板金屋根やガルバリウム鋼板など、多様な屋根材を用いた工事を得意としています。

特に、雨漏り修理における二次防水やルーフィング材を使用した施工は、お客様のトラブルに合わせた的確な対応が魅力ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。