棟瓦の施工方法|湿式と乾式、どちらがおすすめ?メリット・デメリットを解説

お問い合わせはこちら

ブログ

棟瓦の施工方法|湿式と乾式、どちらがおすすめ?メリット・デメリットを解説

2024/11/01

自宅の屋根のメンテナンスを自分で行いたいと考えているあなた、棟瓦の施工方法について悩んでいませんか。
屋根の要となる棟瓦は、雨風から家を守る重要な役割を担っています。
そのため、適切な施工方法を選択することが、屋根の耐久性と美観を保つ上で非常に重要です。
この記事では、DIYに興味があり、自宅の屋根のメンテナンスを自分で行いたいと考えている知識豊富な家主に向けて、棟瓦の施工方法である湿式と乾式の違いを解説します。
それぞれのメリット・デメリットを比較することで、あなたにとって最適な施工方法を選択できるようサポートします。

□棟瓦施工方法の基礎知識

棟瓦は、屋根の頂部や隅部に設置され、雨水が侵入するのを防ぐ役割を担っています。
主な施工箇所は3つあります。

1: 大棟(おおむね)

屋根の一番高い位置にある棟の部分で、冠瓦とのし瓦を固定します。
外から確認するのが難しい場所なので、点検や補修の際は足場が必要となります。

2: 隅棟(すみむね)

大棟から屋根の隅に向かって伸びている棟の部分です。
寄棟屋根や方形屋根でよく見られる施工箇所です。

3: 壁際(かべぎわ)

屋根と壁の接合部分の棟瓦です。
場所によっては脚立を使って点検可能な箇所もあります。
棟瓦が劣化すると、漆喰の剥がれや葺き土の流出、瓦のずれ、雨漏りなどのトラブルを引き起こします。
これらの症状が見られた場合は、放置せずに早めに専門家に相談し、補修工事を検討しましょう。
放置すると、屋根材の劣化につながり、大きな損害を招く恐れがあります。

□棟瓦施工の選択肢:湿式工法と乾式工法の比較

棟瓦の施工方法には、伝統的な「湿式工法」と、近年普及している「乾式工法」の2種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較して、あなたに最適な方法を選びましょう。

1: 湿式工法

湿式工法は、漆喰や粘土を用いて棟を形成する伝統的な工法です。
和風建築に合う風合いが魅力で、古くから日本の屋根に用いられてきました。
・メリット
- 風合いが美しく、和風建築に最適
- 耐久性が高い
- 伝統的な工法なので、職人の技術を生かせる
・デメリット
- 重量があるため、屋根の構造によっては使用できない場合がある
- 施工に時間がかかる
- 乾燥に時間がかかり、天候に左右される
- 費用が高くなる傾向がある

2: 乾式工法

乾式工法は、金属製の金具や接着剤を用いて棟を形成する工法です。
軽量で耐震性に優れ、工期が短く済むのがメリットです。
・メリット
- 軽量で耐震性に優れる
- 施工時間が短く、天候に左右されない
- 湿式工法に比べて、費用が抑えられる
・デメリット
- 湿式工法に比べて、見た目がモダンになるため、和風建築には合わない場合がある
- 耐久性が湿式工法に比べて劣る場合がある

□まとめ

棟瓦の施工方法には、伝統的な湿式工法と、近年普及している乾式工法の2種類があります。
湿式工法は、風合いが美しく、耐久性が高いというメリットがありますが、重量が重く、施工に時間がかかるというデメリットがあります。
一方、乾式工法は、軽量で耐震性に優れ、工期が短いというメリットがありますが、見た目がモダンになり、耐久性が劣る場合があるというデメリットがあります。
自宅の屋根に最適な施工方法を選ぶためには、それぞれのメリット・デメリットを比較検討することが重要です。
この記事が、あなたにとって最適な施工方法を選択する際に役立つことを願っています。